髪置きの儀
先日の5歳さんの『着袴の儀』に続いて
七五三の三歳さんお祝いの由来について お伝えしようと思います。
平安時代に 公家や将軍家で
子供が3歳になる年 それまで剃っていた髪を
伸ばし始める という 通過儀礼でした。
当時は 男女ともに 3歳になるまでは 頭を剃っていました。
源氏物語にも
『肌はつやつやで 剃った頭は 露草のように青々・・・』と
幼い若宮のことを表現しています。
そして、 3歳になる十一月の満月に 一旦綺麗に剃って、伸ばし始めました。
特に 女の子はそれ以降、 生涯 髪を切ることなく(未亡人になって尼になる場合を除く)
長く伸ばし お垂髪(おすべらかし)にしました。 そして黒々とした長い髪は美人の条件でした。
昔は 子供が成人するまでには 病気などの心配も多く
子供の健康と成長への願いは それはそれは 大きなものだったのです。
ですので各年齢ごとの儀式をして これまでの神様のご加護に感謝し、
これからも見守ってくださるようにお願いするということで
合わせて 七五三となりました。
医療が発達して かつてよりは病気の心配の少なくなりましたが、
親が願うことは 昔も今も お子様の健康とご成長ですね。
私も親となり、 子供の通過儀礼をして 子供を願うことはもちろん、
当時の自分の親の心を知り、 感謝の気持ちになります。
親御様へ お孫さんへ七五三のお祝いくださるご祖父母様へも
感謝の言葉も どうぞお伝えくださいませ。
0コメント