正倉院文様
この秋は 御即位関連の行事がたくさんありましたね。
この時にしか行われないものが多く ニュースに釘付けでした!
天皇陛下の『御束帯黄櫨染御袍』、皇后さまの御五衣御唐衣裳(十二単)や 大嘗祭の祭事の衣装、 皇族方もお衣装も。
また、建造物も 見所たくさんでした。
皇室では たくさんの伝統美受け継いて 守ってくださっています。 正倉院の宝物もその一つ。
普段は 近くで見ることは叶いませんが、 御即位記念特別展が 上野の国立博物館で行われていました。(24日で終了しております)
これは必見と!、着付けの ハイシーズンの最中縫うようにして 会期末にようやく出掛けられました。
なんと入場まで40分待ちの大盛況!
さて、正倉院の収められている飛鳥時代や奈良時代の品々は 平安時代の国風とは違って 国際色豊かです。
螺鈿の鏡や琵琶、ガラスの器に 水差しに、 中国や朝鮮、遠くはペルシャの模様が施されています。そして、それは今も 正倉院文様として着物や帯の模様に描かれ愛されています。
色や柄、形。 美しいものに惹かれるのは 今も昔も変わらないのですね。
それに 状態良く残る品々。 感動ものです。
忙しさを忘れる 良いひと時でした。
こちらは 復刻版なので撮影可能でした。
本物を忠実に再現した物で、時間をかけて慎重に作業されたそうです。
螺鈿など 今は技術者がおり協力を得て作れたそうですが、 今後は継承者がいるかどうか・・・・
このほか、 夾纈。纐纈。臈纈染の古裂があったりと 今も着物愛好家には たまらない展示がたくさんでした。
悠久の時へ経て 今も着物の柄として愛されている 正倉院文様。 これからも着物を着ることで 身近に感じていたいです。
さて、この日の装いは・・・
まず、お供をしてくださった方の着物姿。
大人の貫禄。 そして秋の風景にマッチして美しいですね。
一方、私は ちょっと地味目。
絞りの小紋です。
正倉院の宝物の中にも この絞り染めが『目結・めゆい』として残されております。
地味にちなんだ柄でした。
お色は 滅紫・めっし(濃紫)色で、 黒にも見間違えるほどです。
羽織が黒なのと 太陽の光で 紫と判別できる写りですが、実際はもっと暗く見えます。
こちらも 格式(律令の詳細が書かれた補助法令)・延喜式に出てくる格の高いお色とされております。
11月には暑い23度くらいの気温でした。 羽織はいらなかったかな?!
会場は大入りだったので 帯がもみくしゃにされると悲しいので、着ることにしました。(これは正解でした)
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