和の香
このところ、お香を焚いています。
毎日家族を送り出し、 窓を開けて掃除を済ませ、 お香を焚きます。
部屋も 心も 体も スッキリして とても心地よいです。
使っているのはお線香と線香立てのシンプルなもの。
火をつけたお線香を 皿の上の 線香立てに立て、数分煙を燻らせるだけです。
掃除して 清められた空気がさらに リラックスした快適空間に変わります。
香りについてあまりに無知だったので、良い機会なので調べてみました。
和の香、楽しみ方、効能 そして、私の今日の香についての4つを 簡単にお伝えします。
<和の香り>
和の伝統的な香りは 主に 伽羅、沈香、白檀の3つの香木を含むものです。
仏教とともに中国から渡ってきたと考えられており、とても高価で、平安時代には貴族が、鎌倉時代には武士がと 時の権力者たちの中で 好まれてきました。
有名なのは 東大寺・正倉院に納められている香木『蘭奢待』(らんじゃたい)です。 先日、大河ドラマ「明智光秀」にも登場し、織田信長が切り取りをしました。 この『蘭奢待』とは雅号であり、この漢字の中に隠れている『東大寺』を優雅に表現しているものです。この香木自体は伽羅で、聖武天皇の頃に中国からきたとか10世紀ごろにきたとか言われておりますが、名香であり権力者が一度は手に入れたいものであったのでしょう。
さて、今は 実用的な材料でお線香になっており、庶民にも手軽に楽しめます。(ここが大事です!)
<楽しみ方>
・そのまま楽しむ(香木や置き香、匂い袋、衣香)
衣服に香りを移すなんて平安貴族のようで風流! 匂い袋を袖の中に忍ばせるなんて女子力高すぎ!見習わねば。
・焼香(線香や練香) 火気を用いる。 香炉に炭や電気を用いる、線香立てに立てる。
広い空間に使えます。
・塗香(ずこう、粉末状) 手や体に お清めや香付けに使う。
そんなのがあるんですね!! 知りませんでした。
アフリカ ナミビアの民族のようですね。
一番手軽なのはお線香で 香炉を使わずに 皿の上の線香立てに火をつけて立てるだけ。
燃え尽きたら 灰をサッサっと片付けるだけです。 私はこれです。手間もかかりません。
線香と言っても 仏壇にお供えするものから、合成香料も使われているなど香りを主にたのしむものなど様々あります。 香木をはじめ花、草、他にも いろんなテーマをつけたお線香が売られています。
お気に入りの香りを見つけるのも楽しみの一つです。
<効能> 主に4つ
・清浄
そもそも、宗教上での不浄除け。仏教では花や灯明などとともに供養の一つに用いられています。 キリスト教でも振り香炉(乳香)などを使います。
窓を開けて、線香を焚く、 コロナ対策としてもいい効果!
・癒し
脳内にアルファ波、エンドルフィンが分泌されるなどのリラックス効果。
・おもてなし
茶道ではお浄めと同時に おもてなしとしても香りを用いる
・芳香・消臭
芳香・臭い消しにも効果抜群。
なるほど、たくさんの効果がありますね。 小さくて邪魔にもならず、 手間もかからず、 腐らないので、長期保存も可能です。 気が向いた時にできるのはいいですね。
私は最初、生活の臭い消しのつもりで使い始めました。
効果抜群な上に リフレッシュというおまけもついて 当分マイブームではなく 習慣になりつつあります。
以前香りは 香油をアロマポットで使っていましたが、今は線香にすっかり切り替わりました。
<本日のお香>
宇野千代のお線香『薄墨の桜』 日本香堂
薄墨の桜は 岐阜県根尾村の 樹齢1500余年を誇る桜。
継体天皇お手植えの桜と伝えられ、淡いピンクのつぼみが、満開になれば白に、そして散り際には淡い墨色になることから淡墨桜と名付けられたと言われています。
倒木の危機を救うために力を注いだのが宇野千代(大正昭和平成の小説家・随筆家)さんということで 、それに因んだお線香。
ほのかな優しい桜の香りです。 その灰までも ほんのり桜色です。
(伝統色でいうと『灰桜色』で、私のパーソナルカラー)
さて、 暦では 『大雪』 閉寒く冬に成る。そらさむくふゆになる
これから 本格的な寒い時期に入ります。
新型コロナウィルスもまだまだ収まっておりません。 しかし、ワクチンのニュースもあり、トンネルの先が見えてきたように思います。
雪が降ったその先には 春が待ってます。 桜の季節が必ずきます。
根尾村の薄墨の桜は 今でも春には満開になるそうです。
香の効果で 脳内には 桜が満開です。
コロナ禍も 冬の寒さも 乗り越えそうな気がします!
和の香、いかがだったでしょうか? 皆さんも興味があったら まずお線香からどうぞお試しになってみてくださいませ。
(お写真と薄墨の桜の説明は岐阜県観光連盟ぎふの旅HPよりお借りしました。)
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