きものトリビア【羽織の着用時期と薄羽織】
羽織の着用時期を表す言葉に
『羽織は 楓が色づき始める頃から 桜が散る頃まで』というのがあります。
今の気候なら 11月頃から3月頃まで。
3月31日、本来ならばウラ地のある羽織を着る時期。
しかし、 この日の東京の最高気温は 23.4度、最低気温は15.4度でした。
体感的に 20度を超えると 羽織ものは必要ありません。
しかし、春は風も強く、ホコリやちり、花粉なども多いもの。
羽織もので着物や帯を守りたい!
そこで活躍するのが、薄羽織(うすばおり)です。
裏のついていない、単衣の羽織で、 透け感があり 見た目にも軽やかです。
薄くても しっかりと着物や帯を守ってくれます!
電車に乗っても お太鼓をどこかに引っ掛ける心配もありません。
透け感のある生地のほか、レースなどもあります。 既製品も多く出回っております。
温暖化した今は 羽織とともに薄羽織も 長期間重宝します。
薄羽織でしたら羽織の着用時期に囚われず、 4・5月も 冷房対策に夏も着用可能です。
是非1マイ、 着物のワードロープに加えてみませんか?
写真ではわかりづらいのですが、 透け感のある薄羽織です。
軽やかに ビーズの羽織紐をしてみました。
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