こぎん刺し
こぎん刺し体験をしました。
こぎん刺し(こぎん刺し)とは、津軽地方に伝わる刺し子の技法の一つです。
その昔、麻の衣類しか許されなかった農民が、綿の糸が手に入るようになり、麻の布に刺繍をして厚みを出し、寒さ対策をしたのが始まりです。
そして、模様は地区によってもすこし違いがあり、身の回りの物や動植物などを模って装飾し楽しんだものです。
オシャレと実用を兼ねたものだったわけです。 最近、民芸品として、素朴で暖かい手仕事として静かな人気があります。
わたしも この北国らしいふっくらとしたこぎん刺しがずっと気になっていました。 帰省の際に 本場でと思い、体験教室に参加しました。
作ったのは 写真のティッシュケース(まだ形になっていません)。
1時間ほどでできると思っていましたが、完成したのは2時間後(汗)。
それもそのはず、縦糸を1目1目数えて挿していくのです。
1目間違うだけでも模様が変わってしまうので、ほどいてやり直しです。
・・・ということで、2時間、図案を見、縦糸を数え、挿していくの繰り返しでした。
最初は 忍耐! けれど、刺し進んでいくと模様が出来てきて、嬉しいこと楽しいこと。
先生に聞いたら、ベテランの方もやはり時間をかけてされるそうです。
出来上がりはもちろん、その過程もまた 楽しみなのですね~。
仕上がったものは大変気に入ったので、ティッシュケースにせず、額に入れて飾ろうと計画中です。
農民の生活の知恵と楽しみが詰まったこぎん刺し、今となっては高級な民芸品です。帯や着物にも施されているものもありますが、大変高価です。コツなどは教わったので手製のものをいつか身につけてみたいです。
手芸店でもキットが売れていますので、気になる方はそちらからどうぞ!
飾られていた表装や 沢山の模様が付いた つい立て、素敵ですね。
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