きもの展(オススメ観賞ポイントと感想)
先日、東京上野で開催中の 『きもの展』に行ってきました!
見どころ や 楽しく見るための視点、感想などもお伝えしようと思います。
(前売り券がありましたが、日時指定の予約が必要でした。『密』を避けるためですね。
いつもよりゆっくりゆったりと見ることができました。注:平日)
さて、 今回の展示では 『きもの』の変遷を 時代順にいっぺんに(ここ重要!)見ることができます。
各地に所蔵してある貴重な着物や帯などを 一堂に見ることができるのは 本当にありがたく、十分に見応えがあります。
古いものでは鎌倉、室町時代から現代のものまで 形や加飾、色柄、その配色・特徴の変化がよく分かります。
そして それらは 何より 美しい!
時代を経てもそう思わせる着物たち。 ですので、ベテランさんから初心者さんまで 十分に楽しめます!
初心者さんには 私なりのおすすめの見方をご紹介します!
<おすすめの視点・見方>
・着物の加飾方法。 江戸時代まで(絞り、刺繍、摺)と 江戸時代以降(友禅や琳派などの影響)
・帯の幅と着物の柄の付き方の移り変わり
・資料(雛形本や絵画)。 (その時代の着物の形や柄・色、着方、髪型)
・江戸の『通』や『粋』の世界 (江戸庶民の心意気)
・明治以降の着物の色、柄 (化学染料と織機)
・現代 辻が花の復興と人間国宝の仕事 (伝統と手仕事)
これらに注目するとより深く見ていただけるかなと思います。
中でも私が 特に心惹かれたのは、
・”序章” の 『表着』(鎌倉時代・国宝)、『小袖』(室町時代・重要文化財)
着物は 下着であった『小袖』が表着(おもてぎ)となって発展していったものなので、時代を経た今、みることができて 本当にシビレました。その形にも注目ですよ。
素晴らしいに尽きる2点
・縫箔紅白段練緯地短冊八橋雪持柳模様
・縫箔 白練緯地四季草花四替模様
人々の様子と衣装が興味深い。
・洛中洛外図屏風
・婦女遊楽図屏風
それぞれの趣味や考えが偲ばれる
・信長・秀吉・家康のもの
・天璋院篤姫のもの
夏物はなかなかお目にかかる機会がなかった。
・帷子(かたびら)
・腰巻と提帯(武家女性の夏の礼装、着用時写真資料もありました。文化検定の勉強の参考になると思います。)
私が疎い
・銘仙 と 帯留
どれも現物を見たかったものばかりです。誰々着用品などは特に想像が膨らみますし、時代時代に思い馳せ、とてもロマンがありますよね。 そしてとても勉強になりました。
ひとりで行ったこともありますし、コロナの対策として おしゃべりを控えるように注意喚起されているので 感動を分かち合える人がいなかったのが残念です。
ひとりで 目はギラキラで 体はフラフラで(空腹) 足はパンパンで、しかも
帰りは雨が降ってきて あら〜↓↓
という状況でしたが、 心は大満足の1日でした。
もうどれをとっても 見に行く価値のあるものです。是非、現地でご覧になってください。
東博のHPで 『日時指定』もお忘れなく。
どうしていけないという方は 展図録『特別展 きもの』が東博のHPから購入できます。こちらは巻末の解説も読み応えあります。展示を見た方にも資料としてお手元に置いておくものいいと思います。(回し者ではございません、笑)
もちろん私もGETしました。感動再び、三度やってきます。
この展示会の魅力は ほんの少ししかご紹介できませんが、 「すごいよ!!」ということだけでも伝えられたらと思います。
この素晴らしき着物文化を後世に伝えるために! と大きいことは申しませんが、 楽しくご覧いただくことで 着物の良さが より理解できると思います!
帰りに 頼んでいたお宝を銀座に取りに行きました。雨でしたが、ルンルンで帰宅しました。近いうちにご紹介できると思います。
また、 細々と 診断とプライベートレッスンもやっています。 展覧会の話や着物のあれこれ、手作りのことなど楽しく話をしながらやっております!!
ではまた次回!!
0コメント