今年の浴衣の楽しみ方


 今年の夏は イベントがなく、 

「浴衣を着る機会がないなぁ」 

と寂しく思っていらっしゃる方も多いと思います。 


 浴衣を着て 自分はもちろん、 見た目にも涼しいって いいですよね。 

外出が少なく残念に思いますが 浴衣の楽しみ方は外出だけではありません。

 

それは

 おうちで浴衣を楽しむ です。


 ハードルが・・・と思っている方も ちょっとの工夫で楽しめますので、 ご紹介します。





おすすめは

家事をさっと済ませてから、 浴衣に着替えて1日を過ごす。

です。


 なぜ、家事を済ませてからなの? 

現代の住宅が 和服で過ごすように作られていないので、 袖をドアに引っ掛けたり、 裾をまくったりというよう動作の多い家事を先に済ませていく方が、 無理せずに 浴衣を楽しめるからです。 

 ちょっとした炊事ならば、浴衣を着ても『襷掛け』で可能です。 慣れたら、 家事も挑戦してみてください!


 さて、着替えた後は のんびりとテレビを見たり、読書をしたりして 普段通りに過ごします。 そのまま、買い物に行っても 平気です。 

 夜なら ビールに枝豆もいいでよね。 家族で花火をしても楽しいです。

 特別なことはする必要はなく、 普段通り過ごします。  

浴衣を着ているっていうことだけで、 十分気分がアップします。



楽しいだけではありません! 利点もあります。


<おうち浴衣の利点>

◯冷房の冷えすぎ対策として 

 マダム世代には 冷房対策として 浴衣は最適です。 

冷房の中、1日過ごすと 体がかちこちに冷えてしまいますが、 浴衣は体を包んで、冷えから守ります。 足袋を履くことで さらに冷え防止になります。 さらっとしていて靴下とははき心地が違います。


◯姿勢が良くなる。

 自宅で過ごしていると つい腰が寝てしまいますが、 帯をしていると 立ち腰になり 自然に姿勢が良くなります。 下半身にも血が良く巡り これも冷え防止になりますね。


◯静かに行動できる

 浴衣に限らず、和装すると動作を気を付けるので、 一つ一つの動きに気を配ります。その結果自然と正しい所作ができるようになっていきます。 その積み重ねが 正装した時の美しい所作への道だと思います。 『習うより慣れろ』ということですね。

 私が思う、美しい所作とは

 『無駄のない しなやかで 先々まで神経を通わせた動き』 

だと思っています。 永遠の憧れです! 日々鍛錬いたします。

 和服で 足を投げ出して 組むことはないようにお願いしたい! 


◯お手入れは 簡単。 

 浴衣は 洗濯ネットに入れて押し洗いでOK。 軽く脱水 もしくはそのまま ダラダラ水を滴らせながら 着物ハンガーで干します。 生乾きのうちに斜め、縦横に引っ張れば、アイロンもいらないです。 乾いてから 綺麗に畳んで 座布団や布団の下の入れる『押しのし』も良いと思います。 おうち浴衣なら 多少のシワも気にせずに 着ます。

  


<快適に過ごすための 着付け方法>  

◯できるだけ紐は少なく

 おうち浴衣では 基本、紐は腰紐だけです。 胸紐はせず、コーリンベルトを利用します。 なければ、ゴムベルトやゴム紐を利用するのも手です。 楽チンです。


◯下着はワンピース型でなく、セパレート型

 できれば、下着はワンピース型でなく、セパレート型をオススメします。 座ったり立ったりと 背中の突っ張りを気にせず 動きが楽になります。 おすすめは 肌ジュバンに、ステテコです。 ステテコは綿でない方がいいです。 綿の浴衣と綿のステテコは 裾の滑りが悪くなり 歩きにくいので注意です。


◯帯板はしない

 自宅で ゆったりと過ごすために しません。 シワが気になる場合は 手拭いを長財布程度の大きさに畳み、胸下の帯の中に仕舞い込むと気になりません。 帯板をする場合は 浴衣用のメッシュや柔らかいものにします。


◯帯結びは小さく、平たく

 これもゆったりと過ごすために、 引っ掛かりをなくすためにも 半幅むすびなら

『貝の口』系 や『カルタ結び』が オススメです。 椅子の背もたれも気にせずに過ごせます。 車に乗る際に最適です。


<ちょっと脱線>

 着物を始めた頃は 着物を着るのが精一杯ですが、 浴衣なら 時間をかけずに着ることができます。

 ぜひ、数日続けて着てみて下さい。 着崩れたり、着やすさに気がつきます。

自分の着付けの方法が体に合っているかが 自然にわかるのです。 着るごとに改良して、 おしきせの着付け方法ではない 自分の体や 好みにあった着付け方法が見つけることができます。  この機会に是非、 やってみて下さい。


 

 いかがでしょうか? ちょっとおうちで 浴衣を着てみたくなりましたよね?!


 お家にいながら 

ちょっと特別な日常着としての 浴衣。


 何気ない日常が ちょっとだけでも楽しさアップして、 冷え防止だったり、姿勢・所作を見直すきっかけをくれたり、 快適で 自分にあった着付け方を気づかせてくれたりと良いことがたくさんです。


 どうぞ、夏のイベントの衣装としてでなく、 夏の日常に浴衣を取り入れてみて下さいませ。  




 本日の浴衣は この夏 新調した浴衣『有松鳴海・板締め絞り』。

 綿紅梅なので凸凹していてサラッとした肌触りです。 下に身につけているのは 半襦袢とユニクロのエアリズムのペチコートです。 歩きやすくて、ベトつきもありません。

 暑さも 冷房の中も 快適です! 


  

  


 

 

 

 

 

 

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