チャレンジ【草木染め】藍染め
日本の色として すぐに思いつく色は? と問われれば、
「藍色 (あいいろ)」
多くの人がそう答えるでしょう。
葛飾北斎の 名所絵 『神奈川沖波裏』の大波のジャパンブルーを思い浮かべる人も多いと思います。
染め上がってアイロンで仕上げたストール。
藍染は 古くから生活に欠かせない衣類(着物はもちろん、浴衣、ハンテン羽織)、
他にも 風呂敷や手拭いなどに多く使われ、今現在も利用されています。
藍染の技術は5世紀頃に中国より伝来し、その色は聖徳太子が冠位十二階を定めた時の位の色にも使われました。
種類は全国的にはタデ藍、沖縄には琉球藍があり、海外ではインド藍などがよく知られています。 また江戸後期以降は科学顔料のインディゴも活用されています。
染め方は生葉染めと 建染め(発酵を利用)があります。
藍染の一番の特徴は 媒染剤を使わないということです。
染めるものを 藍の染料液に浸し、引き揚げて 空気に触れさせる。
すると 緑色から藍色に変化します。(写真)
色は濃くするためには この作業を繰り返します。
藍染のグラデーションは
薄い色から
白藍もしくは甕覗き(かめのぞき、生葉染)、浅葱(あさぎ)、納戸(薄いですが、緑がかった鈍い青色)、縹色(はなだいろ)、藍
(色の認定は書籍などを参考にした、あくまでも主観によります。)
染料から引き出した布はフレッシュな青緑色です。空気に触れ、青くなり、乾き落ち着くと藍色へ。
草木染めは乾いてみるまでどんな色になるかわからないワクワク感がたまりませんね。
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葛飾北斎 『富嶽三十六景・神奈川沖波裏』
正確には 波のフレームは本藍、波の中の彩色はヨーロッパより入ってきた科学顔料・ベロ藍(ペルシアンブルー)を使い分けている。
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