チャレンジ【草木染め】紅花間引き菜染め
先日、伝統色彩士協会の理事が講師を努めた『紅花の間引き菜染め』講習会に参加しました。
場所は町田市の『大賀藕糸館(たいがぐうしかん)』さん。 この施設は『福祉』X『農業』を中心とした障害福祉サービス事業をされているところです。 紅花の他、ハスや椎茸、花などを栽培して、加工販売されています。 紅花は花を摘んで、染めの材料になるベニ餅まで作られていてます。
さて、協会理事がこちらの施設とご縁を繋いで、この日染めの講習会が開かれました。 染料の材料は紅花の花が咲く前の葉を間引きした『葉』です。
なぜ間引くかというと、良い花を咲かせるためです。
紅花というと 葉っぱはトゲトゲしていて、花を摘む際も苦労するので、葉っぱが柔らかい朝露のある早朝にしか作業しないそうです。しかし、この花咲く前の葉っぱはギザギザはあるものの 痛いほどではなく、柔らかいです。
食べても美味しく、クセはありません。 それどころか栄養がたっぷりです。 葉に含まれるサフラワーには血行促進や血液を浄化する効能があるそうです。 生のままでも、炒めたり、お浸しにしもて良いそう。私は生と炒め物にしていただきました。
さて、その間引き菜を煮出して、染料にするのですが、紅花染めといえば紅色、赤の染料とお思いでしょうが、実は黄色です。 花から採る染料も最初は黄色が出ます。 その後根気良く揉んでいくと最後に赤い染料が出てきます。 さらに干して まとめて・・・とベニ餅を作る工程があるのですが、今回はそれではなく、葉っぱですね。 葉は煮出すと黄色い染料になります。
今回は 絹ストールと 綿ハンカチを染めました。 ストールとハンカチを染料に浸し、色止めをして洗って、干したら出来上がり。
染めの工程は簡単ですが、今回は畑に行って花が咲く前の紅花を見たり、材料の葉っぱを食べたりといつもとは一味違った楽しさがありました。
染め上がったストールは輝く黄金色に。
絹は染料に染まりやすく 優秀な繊維です!
それにしても これを頭にかぶったら完全に美輪明宏さんです。
『美輪ストール』と名付けました。 ご利益ありそうです。
ハンカチは銅媒染で落ち着いた黄色に仕上がりました。 野点道具を包むのに使おうと思います。写真は後ほど・・・。
写真:見た目より柔らかく、クセのない味。
紅花畑。 背が高いので風に倒れないようにロープを張っています。
講習の後は、施設の売店で ハスの花托を求めたました。 近いうちに花托染めをしたいと思います。 濃い染料が出るそうで楽しみです。
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