【お着物・最初の一歩】3つ揃えましょう! その1
お休み中、巣篭もり中に タンスの整理整頓をしようと思っている方も多いと思います。
眠っている着物を見て、活用したいなぁと思っている方もいらっしゃるかなと思います。
また、着物がずっと気になっているという方も。
そんな方々へ 着物を始める最初の一歩の後押しができたらと、今回の内容をお伝えします。
写真、数年前のお出かけの写真。
付下げ+古典柄の名古屋帯のコーディネートでお食事へ。
着物を始めたいと思ったら まず着物一式を揃えましょう。
何を揃えるか、どんなものが良いかを具体的にお伝えしようと思います。
着物を着るためには まず以下の 3つ が必要です。
① <主役> 着物と帯
② <助演者> 長襦袢、帯揚げと帯締め
③ <裏方達> 着付け小物
家に自分の着物がある方、どなたかの着物がある方は見比べながら、ない方はメモを取りながら見て見てくださいませ。 リサイクルショップで見つけるという方にも有効です!
今日は ①についてお伝えします。
① <主役>の着物と帯。 これがなければ始まりません。
まずは
着物
自分が着られるものかどうかを確認しましょう。
チェックするのは
サイズ。丈と裄、身幅の3つ
丈:着物を広げて、背の中心、衿の付け根から裾までの長さ
=身長と同じならジャストサイズ。±5cm程度で着用可能です。
(この基準でおはしょりをして楽に着ることがででます。それ以外なら工夫で着ることも可能な場合も。自装の場合は着付けが慣れてから考えましょう。)
裾まで測って162cm。
私の身長は158cmなので、この着物は少し長めですが、楽に着れる着物になります。
次に羽織って、
裄(ゆき)を確認します。
裄とは肩幅と袖幅の長さです。 袖がちょうど良いかを見ます。
真っ直ぐに羽織って両袖をつまみ持って腕を伸ばしたまま45度上げ、袖を離します。
袖の端が手首のグリグリの辺りに来るのがちょうど良い長さとなります。
最初は多少長さが違ってもいいですが、手が半分隠れる、手首からずいぶんあがるのはちょっと恥ずかしいので、練習着とします。 気に入っている着物ならば、いずれお直しも検討します。
着物の最後は
身幅
着物を羽織って両襟の先っぽを持って反対の腰骨に当てる。着物の両端が太ももの両脇に来ていればOKです。多少短くても長くても大丈夫です。極端に短かったり、長いものは初心者には難しいと思います。他の着物をチェックしましょう。着付けをお願いする場合は事前に相談すると安心です。
着物の両脇が 太ももの真横にくるが◎
続いて、
着物の種類
着物には礼装、正装、よそ行き、街着、普段着・家着に分けられます。
種類を知って来ていく場所を知ります。
・礼装(結婚式など厳格な式典)
未婚者: 振袖、色留袖
既婚者: 黒留袖、色留袖
振袖以外は 基本的に紋がついています。
不祝儀には共に黒喪服
・正装(披露宴やパーティなど、お祝い事などよそ行き)
訪問着、つけ下げ、紋付色無地
・街着、普段着・家着
小紋、紬、綿や麻など
(着物の種類についてはここでは詳しく扱いません。また別の機会に。
着る機会が決まっている場合などは是非お問い合わせを!)
初心者は 最後の『街着、普段着・家着』から着用すると良いです。
特に小紋は 洋服でいうワンピース。 ちょっとしたお出かけにちょうど良い着物なので初心者にはぴったりです。
家にある訪問着から着付けの練習するのはハードルが高く、挫折につながります。 できれば、 浴衣や紬、小紋から着付けを始めるのが良いです!
<おまけ>着物の裏地について
あるものは袷(あわせ)のきもの。10月から4月に着用します。
ないものは単衣(ひとえ)のきもの。 6−9月の夏きもの。 そのうち、透けるものは薄物7、8月の盛夏の着物になります。
では もう一方の主役、
帯です。
帯のチェックポイントは 長さです。
大まかですが、
360〜70cmは 名古屋帯。 普段着や街着など軽いお出かけ着用の帯。主に一重太鼓に結びます。
それより長い、420cm前後のものは 袋帯。 よそ行きの着物用。 金糸銀糸使い物は正装や礼装用です。
半幅15cm前後で 330cmくらいのもの。浴衣や普段着に使うもの 半幅帯。
帯枕や帯締めや帯揚げを使わずに帯結びができます。初心者は帯の扱いを慣れるためにも こちらから始めるのがおすすめです。
最後に、着物と帯の組み合わせについてです。
着物と帯 の組み合わせは 着ていく場所を選びます。
難しくはありません!!
ざっくりと簡単にいうと
振袖、留袖、訪問着、紋付色無地には 金糸銀糸使いの袋帯
軽いよそ行きの訪問着、付下げ、小紋・無地には 錦糸銀糸を使わない袋帯か古典柄の名古屋帯
街着、家着や普段着には 名古屋帯や半幅帯など。
難しく考えず、『普段着には キラキラの長い帯はしない』 くらいの気持ちで初めても大丈夫です。慣れてくれば、わかってきます。
着物には 一見、分かりにくいこともありますが、 いつでも質問できる身近な方がいると安心ですね。 私がそんな相談相手になれれば、こんなに嬉しいことはありません。
気になる方は遠慮なくご相談ください! 新コロナウィルスのおかげで、時間はたっぷりとありますので!!
さて、次回その2は 主役に彩を与えてくれる存在、
『長襦袢、帯揚げと帯締め』です。
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