クローズアップ【長襦袢】

 着物回りの物やことに  クローズアップしていく、クローズアップシリーズ。

 今回は長襦袢です。 知っているようで、知らない、長襦袢のことをあれこれと深掘りします。

 

・役割・仕立て・サイズ

・素材・お洒落も見せ所

という観点からお伝えします。



<役割>

着物を着るとき、
肌着の上に着て。きものの中に着ます。
  襦袢の衿には半襟をつけて、着物の襟元から2センチほど覗かせます。

  役割は 着物から汗汚れから守る。
保温の役割をします。

  <仕立て>

関東仕立て・・・ 衿が通しになっており、生地がダブつかないと、生地が少なくてすむ、利点があります。今、男性はこの仕立てを、選ぶかたがいる。


関西仕立て・・・ 前幅が広く取れるため、しっかりと衿をあわせられる。身幅があるかた、胸が大きい方にオススメ。今、女性はこの仕立て方が多い。

身頃には裏をつけず、今は一重で仕立て、肩当てと居敷当てをつけるのが、一般的です。   
   袖は一枚布を二重にして縫う無双という仕立てにします。

   単衣の場合は、一重します。肩当てと  先日、お伝えした居敷当てを受けると安心です。

背縫いには背伏せといってバイヤステープのように、縫い目を保護するものをつけることもあります。

嘘つき・・・ 襦袢のように襟が、袖は筒袖で、そのまま使いか 別布でできた嘘つき袖をつけて使う。  


<サイズ>


丈は対丈、着て、衣紋抜きくるぶし辺りにくるように仕立てます。

肩は着物と同じ寸法。広くすると脇から襦袢が覗きます。逆に短いと袖の振り開いている部分から袖が覗きます。

袖はやや短くして、袖口からでないようにします。短すぎると着物の袖口が汚れます。

 見逃しがちなのは
繰り越しです。
これは衿と背縫いを合わせるときに7分ほど切り込み、カーブをつけて縫うためのものです。
衣紋を多く抜きたい人、振袖は ここを8分にします。多くつけると花嫁のようになるので。



  <素材>

絹、化繊、木綿、モス、麻、洗える正絹、

絹や化繊は綸子が滑らかです。夏のは 紗や絽(もじり織で透け感があります)や 紋紗。

麻や木綿、モスは平織。


 気にして欲しいのは 着物との相性。 

足さばきや 静電気が起きるかを考えます。

 絹にはできれば、絹を。 ポリエステルでも静電気が起きにくい加工であれば良いです。

化繊には化繊を合わせたいですが、やはり静電気が心配です。

帯電しない天然素材が快適です。また、化繊特有のひんやり感がないので、秋口や冬でもこの取り合わせが好きです。ですので、半襦袢に木綿のステテコや腰巻などで。

 逆に、木綿の着物には ポリエステルの長襦袢や半襦袢に裾よけや ステテコも快適です。

木綿に、木綿、麻の裾よけやステテコは足さばきが悪過ぎてNGです。

歩いたら着物の裾からめくれ上がってきます。


 いろいろ試した結果、今は

絹には 絹を。

ポリエステルには 静電気起きにくいポリエステルを。

麻、木綿、ウールには ポリエステル もしくは 綿の半襦袢+エアリズムステテコ に落ち着いています。  

 ただし、夏の着物に関しては別です。

できるだけ洗える物を使いたいので、

絹も 静電気が起きにくいポリエステルもしくは、麻を。 時々、絹。

麻の着物に関しては ポリエステルだけでなく、 麻の襦袢も使います。

 

<お洒落の見せ所>

 長襦袢を見せる元祖見せる下着です。 袖口やふり、裾から チラッと見える長襦袢。

隠れたところにするお洒落が 本当のお洒落さんという物ですよね。




 長襦袢は サイズのあった、できるだけ快適で、適当な物を、そしてお洒落な物を選びましょう!  

 今、仕立てに出しているふるるんの長襦袢、秋にはデビューさせますので、それも楽しみです。





紋紗の長襦袢、 絽の半襟

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