伝統色【花浅葱色・はなあさぎいろ】
今、みているドラマ『いいね!光源氏くん』に 伝統色のことが でていたので ご紹介します。
『いいね!光源氏くん』・・・源氏物語の光源氏が 現代に異次元スリップして OLさおりと 妙な距離感で同居をする という内容のNHKのドラマです。
主人公のOLさおりが 現代人離れしている 平安貴族の光源氏 に心を引かれていくのに気がつき、 気持ちを振り切るために 婚活パーティーに行こうと決めます。
そこへ着て行く洋服を選ぶシーンで 光源氏が さおりに 言うセリフ。
「迷うなら、、、それが良い、その花浅葱色(はなあさぎいろ)。 さおり殿の白肌には一層映える色味である。」
有職組紐『道明』の色見本 花浅葱色
*******************
花浅葱色
すこし緑がかった青色のこと。 浅葱とは ネギの緑がかった青味のことで、 花とは 露草(つゆくさ)からとった青花(あおばな)の汁のことです。
*色の名前は 染料の材料もしくは 見た目の色で決まることが多かったようです。まさに今回は露草とネギですね。
伝統色彩士のドレープの色では 青緑が近いです。 青味が似合う桜子さんがよく似合う色です。
*******************
当時の貴族たちは 色にとても敏感で 教養の一つでもありました。
身分を表すものだったり、季節を表すものだったからです。
とはいえ、 光源氏の時代も 今も、 このセリフ通り、
色は 女性を美しく見せたり、男性を凛々しくみせてくれる見方であることに違いませんね。
さて、 ドラマの顛末は どのようになるでしょうか?
今夜、楽しみですね。
0コメント