【お着物・最初の一歩】3つ揃えましょう!その3
「お着物を始めたい!」 と思った時に 揃えるものをご紹介するシリーズです。
3つのカテゴリーに分けて できるだけ分かりやすくご案内しています。
巣篭もりで 断捨離、整理収納をする方もいらっしゃると思います。
着物タンスに眠っていた着物や帯、着付け小物をこの機会に確認して 外出着の一つとして、楽しみの一つとして 活用していただけたらと幸いです。
さて、 揃えるべきの3つとは
③ <裏方達> 着付け小物
今回は その3 着付け小物です。
着付けをするために必要なものです。 表に見えないものが多いですが、良いものを使うと、 楽に きれいに 着付けでき、 楽しさが増しますよ!
(上の写真は着付け小物をまとめているカゴ、着たい時にすぐに取り出せるように使う物だけをまとめています。)
では 具体的に・・・
写真右から縦に
a. 肌着 と 裾よけ
保温や着物への汗汚れなどの防止に 直接肌の上に着用します。
肌着はガーゼなどの素材で 肌の上に着るもの。
裾よけは 腰に巻くもの。 素材や巻き方で足捌きが変わります。
(体形により肌着の前に、和装ブラジャーや晒しを巻く場合もあります。)
この他、ワンピースタイプのものもあります。
b. 足袋
主に綿で、 ナイロンなどのストレッチ素材でできているものもあります。 小ハゼと呼ばれる留め金で留めて履きます。
小ハゼは通常4枚もしくは5枚。 形は 並型の他、ゆったりや細型もあります。メーカーによっても足形が違いますので、お気に入りを見つけましょう。 白の他、色柄物もありますが 礼装正装、お茶席には白を用います。
左上から
c. 帯枕
帯結びを形作るものですが、帯揚げをかけますので、表からは見えません。
紐は食い込みますので使わず、ガーゼで包んで紐にするのがおすすめです。
形は俵型のようなお太鼓用の他、ハマグリ型などあります。お太鼓結びにはお太鼓用を使います。
また、硬すぎるものは着心地が悪いので おすすめではありません。
さらに 並〜幅広までありますが、フォーマル使いや肩幅広め、ヒップ大きめの方は お好みによって幅広を使っても良いです。 また、ふくらみの大きいものは若い方向け、抑えたものは年配者向けです。
d. 帯板
前板ともいう。帯の胴前部分に差し入れる板状のもので、シワを作らずに綺麗を仕上げられます。 ベルトがついているものが便利です。 また、暑い時期は 胴回りがとても蒸れるので、写真のようなメッシュが快適です。
また、幅や 長さも商品によって違いますので、いろいろ見て好みのものを使います。
私の愛用のものは 『たかはし きもの工房』べっぴん帯板のメッシュ仕様のものです。長いので両脇までシワが出来にくいのがおすすめポイントです。
e. 襟芯
長襦袢の襟内側に差し入れて 襟の形をピシッと形作ってくれるもの。
柔らかさや素材も様々です。好みのものを使い分けますが、普段着は柔らかめがおすすめです。
f. 腰紐
腰紐は 胸や腰に使い着物を留めるために使います。
また、補正や帯結びにも使います。通常4本くらいあると安心です。
素材は 絹、モスリン、綿、ポリエステルなど。 普段使いにはモスリンが滑りにくく、しっかり締められますのでおすすめです。
g. 伊達締め
伊達締めは幅広の紐で 長襦袢や着物を胸下で押さえるものです。2本使います。
省く方もいらっしゃいます。 素材は博多織が使いやすく、厚くならずに締めやすいです。 胸が大きい方は伊達締めより長く紐がついた『伊達巻』モ、よい場合があります。
<おまけ>
このほかに、『着物クリップ』があると着付けが楽に進められます。
襟の中心がずれないように留めたり、帯を押さえるのに使えますので1〜3個あると良いですね。着物クリップはクリップの内側にクッション材があるので、着物や帯を傷めないので、専用のものが安心です。
ご自宅にあるもので 全て揃いましたか?
着付けの楽にして、 着姿を美しく見せてくれますので、 ぜひ始めから良いものを揃えることをお勧めします。
さて、いかがでしたでしょうか?
その1〜3まで確認できていたらすぐに着付けを始められます。
おうち時間で着付けを始めるのにぴったりです。また、気分も上がると思います。
動画を見たりして、 初めは自己流でも良いです。 浴衣からでも始めましょう!!
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